ICMPとは?
あいしーえむぴー
ICMPとは、インターネット上でエラー通知や通信状態の確認を行うために使われるネットワーク制御プロトコルです。
ICMP(Internet Control Message Protocol)は、IPネットワークにおいてエラー報告や診断情報のやり取りを担う制御プロトコルです。1981年にRFC 792で標準化され、TCP/IPプロトコル群の基盤を支える重要な役割を果たしています。
ICMPはデータ転送そのものには使われず、ネットワーク機器同士が状態や問題を伝え合うための「連絡手段」として機能します。主なメッセージ種別には以下のものがあります。
- Echo Request / Echo Reply:相手ホストへの到達確認(pingコマンドに使われる)
- Destination Unreachable:宛先に到達できないことを送信元に通知
- Time Exceeded:TTL(生存時間)切れを通知(tracerouteに利用)
- Redirect:より適切なルートへの転送先を通知
ICMPはIPパケットのペイロードとして運ばれますが、トランスポート層のTCPやUDPとは独立しており、ポート番号を持ちません。IPv6環境ではICMPv6として拡張され、近隣探索(NDP)など追加機能も担っています。
セキュリティ上の注意点として、ICMPを悪用したICMPフラッドやスマーフ攻撃があるため、ファイアウォールでICMPを部分的にフィルタリングするケースも多く見られます。一方でICMPを完全に遮断するとネットワーク診断が困難になるため、適切な運用設計が求められます。
使い方・例文
ネットワーク管理者がpingコマンドでサーバーの疎通確認をする場面や、tracerouteでパケットが経由するルーターを調べる場面で、ICMPメッセージが活用されています。
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