EtherCATとは?
いーさーきゃっと
EtherCATとは、工場の自動化設備向けに開発された高速・リアルタイム対応のイーサネットベース通信プロトコルです。
EtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)は、ドイツのベッコフオートメーション社が開発し、IEC 61158として国際標準化された産業用フィールドバスプロトコルです。一般的なイーサネット(Ethernet)の物理層を利用しながら、マイクロ秒単位のリアルタイム通信を実現する点が最大の特徴です。
通常のイーサネットでは、各ノードがデータを受信・処理してから次のノードへ転送するため遅延が蓄積します。EtherCATでは「オンザフライ処理」という仕組みを採用し、フレームが通過する際にスレーブデバイスが自身のデータを読み書きしながらフレームをほぼそのまま転送します。これにより、数百台のデバイスがバス上に接続されていても、通信サイクルを数十〜数百マイクロ秒に抑えられます。
主に利用される場面は次の通りです。
- サーボモーターや多軸ロボットの同期制御
- 半導体製造装置の精密位置決め
- CNCマシンのリアルタイム軸制御
- 測定・検査装置のデータ収集
既存のイーサネットケーブルや機器を流用できるため、導入コストを抑えつつ高速制御が実現できます。EtherCAT Technology Group(ETG)が仕様管理を行い、多くのPLCメーカーや機器メーカーが対応製品を提供しています。
使い方・例文
EtherCATは、多関節ロボットの各軸モーターを0.1ミリ秒単位で同期制御するといった精密な用途に活用されます。わずかなタイミングのずれも動作に影響するロボット制御や半導体製造において特に重宝されます。
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