CIDフォントとは?
しーあいでぃふぉんと
CIDフォントとは、文字に識別番号(CID)を割り当てることで大量の文字を効率よく管理できる、日中韓などの多言語フォントに使われるフォント形式のことです。
CIDフォント(CID-keyed Font)とは、Adobeが開発したフォント形式で、文字を「CID(Character IDentifier)」と呼ばれる数値IDで管理するものです。正式には「CID-Keyed Font」といい、PostScript/PDFの分野で主に使われます。
従来のPostScript Type 1フォントは最大256文字しか1つのフォントファイルに収録できないという制限がありました。これは英語のアルファベット26文字や記号程度なら十分ですが、数万字を持つ日本語・中国語・韓国語(CJK)では大きな問題でした。CIDフォントはこの制限を解消するために設計され、理論上は65,536文字以上を収録できます。
CIDフォントの主な特徴は以下のとおりです。
- 文字ごとに一意のCIDを割り当て、効率よく大文字セットを管理
- 「ROSコレクション」(Adobe-Japan1など)という文字コレクション体系を持つ
- CMapファイルによってUnicodeなどの文字コードとCIDを対応づける
- PDFの埋め込みフォントとして広く使われる
現在ではOpenType形式がCIDフォントの後継として主流となっており、OpenTypeの内部でもCIDの仕組みが活用されています。日本語のプロ向け印刷・DTP環境では今でもCIDフォント関連の知識が必要とされる場面があります。
使い方・例文
Adobe AcrobatでPDFを開いたとき、日本語フォントが正しく表示されるのは、PDF内にCIDフォントとして日本語文字セットが埋め込まれているからです。
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