ATSとATCとは?
えーてぃーえすとえーてぃーしー
ATSとATCは鉄道の安全装置で、ATSは列車の速度超過・信号無視を自動停止し、ATCは安全速度を自動制御する仕組みです。
ATS(Automatic Train Stop/自動列車停止装置)とATC(Automatic Train Control/自動列車制御装置)は、どちらも鉄道の運行安全を確保するための保安システムですが、動作原理と制御の深さに違いがあります。
ATSの仕組みと役割
ATSは、列車が赤信号(停止信号)を超えようとしたり、制限速度を超えたりした場合に、地上側から警告音を発して運転士に注意を促し、一定時間内に対処しない場合は自動的にブレーキをかけて列車を止める装置です。日本では戦後の大事故を教訓に1961年に義務化され、現在はATS-P(パターン制御型)など高度な派生形も普及しています。
ATCの仕組みと役割
ATCは、列車間の距離や線路の状況に応じてリアルタイムで「許容最高速度」を車上に伝達し、その速度を超えた場合に自動的にブレーキをかけて速度を維持・調整する装置です。運転士による判断に依存せず連続的に速度制御を行うため、高密度・高速運転に適しており、東海道・山陽新幹線など新幹線系統のほか、東京地下鉄など都市部の高頻度運転路線で広く採用されています。
両者の最大の違いは制御の連続性にあります。ATSは主に信号を超えようとした「点」での介入であるのに対し、ATCは常に速度を監視・制御する「連続的」な管理を行います。近年はCBTC(無線式列車制御)やDSTC(デジタル信号制御)など次世代システムへの移行も進んでいます。
使い方・例文
新幹線の運転台には常にATCから許容速度が表示されており、その速度を超えると運転士が操作しなくても自動的にブレーキがかかる仕組みになっています。
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