ADS-Bとは?
えーでぃーえすびー
ADS-Bとは、航空機が自機のGPS位置・速度・高度などを自動的に周囲へ放送する監視技術で、レーダーに依存しない新世代の航空管制システムの中核となるものです。
ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)は、航空機がGPS受信機で取得した自機の位置・高度・速度・識別情報などを自動的かつ定期的にデータリンクで周囲に放送する監視技術です。日本語では「放送型自動従属監視」と訳されます。
従来の航空交通管制ではSSR(二次監視レーダー)が主体でしたが、レーダーには地形の影響を受けやすい・施設コストが高い・海洋上では使えないといった制約がありました。ADS-Bはこれらの課題を克服し、海洋上空・山岳地帯・レーダー空白域でも高精度の監視を可能にします。
ADS-Bには二つの主要な動作モードがあります。
- ADS-B Out:自機の情報を周囲へ送信する機能。多くの国で搭載が義務化されています。
- ADS-B In:他機や地上局からの情報を受信し、コックピット画面に表示する機能。空中衝突回避の補助に活用されます。
地上の受信局や他の航空機がこの信号を受信することで、管制官はリアルタイムの交通状況を把握でき、また民間の航跡追跡サービス(FlightRadar24など)も同じデータを利用しています。日本でも国土交通省がADS-B搭載の義務化を推進しており、次世代航空管制の中核技術として世界的に普及が進んでいます。
使い方・例文
旅客機が太平洋上空を飛行中、レーダーが届かない海洋上でもADS-Bのデータにより地上の管制官が正確な位置を把握し、安全な間隔管理が行われる場面で活躍します。
この用語をシェア
最終更新: