陀羅尼とは?
だらに
陀羅尼とは、仏教において真実の力を持つとされるサンスクリット語の呪句で、翻訳せずにそのまま唱えることで功徳が得られるとされる呪文・祈祷文です。
陀羅尼(だらに)は、サンスクリット語の「ダーラニー(dhāraṇī)」を音写した語で、「保持するもの」「記憶するもの」という意味を持ちます。仏教における呪文・祈祷文の一形式であり、真言(マントラ)よりも長い句の形を取ることが多いとされます。
陀羅尼の最大の特徴は、漢訳せずにサンスクリット語の音をそのまま保持する点にあります。意味を翻訳すると功徳が失われるという考えのもと、音そのものに霊力が宿るとされました。代表的な陀羅尼には次のものがあります。
- 大悲呪(だいひしゅう):千手観音に由来する長大な陀羅尼
- 尊勝陀羅尼:死者の罪業を消滅させるとされる陀羅尼
- 光明真言:大日如来の陀羅尼で、土砂加持に用いられる
仏教儀式では読経の一部として唱えられるほか、陀羅尼を書写した布や紙を法具・仏塔内に納める「陀羅尼経」の形でも用いられてきました。日本では奈良時代から陀羅尼の信仰が盛んで、百万塔陀羅尼(770年頃)は世界最古級の印刷物として知られています。密教・禅宗・浄土宗など宗派を超えて広く唱えられています。
使い方・例文
仏教の法要で僧侶が節をつけて唱える長い呪句が陀羅尼で、意味は翻訳されずサンスクリット語の音のまま保たれ、音そのものに功徳があるとして唱えられます。
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