鍉鍼とは?
ていしん
鍉鍼とは、皮膚を刺さずに押し当てるだけで経穴を刺激する、東洋医学の古典的な鍼の一種です。
鍉鍼(ていしん)とは、東洋医学で用いられる鍼の一種で、皮膚を刺通せずに体表に押し当てて経穴(ツボ)を刺激する道具です。古代中国の医書『黄帝内経』に記された「九鍼」の一つに数えられます。
鍉鍼の特徴はその先端にあります。一般的な毫鍼(ごうしん)が細く尖っているのに対し、鍉鍼は先端が丸く(米粒状・卵形など)仕上げられており、皮膚を傷つけずに圧刺激のみを与えることができます。素材は金・銀・ステンレスなどが使われます。
施術では経穴に鍉鍼の先端を軽く押し当て、圧迫や回旋などの手技によって気血の流れを調整するとされます。刺入を行わないため、出血が嫌いな方・小児・高齢者・皮膚が敏感な方にも適用しやすいという利点があります。
近年では小児鍼(しょうにしん)として子どもの夜泣きや疳の虫(かんのむし)の治療に鍉鍼に近い形状の道具が広く用いられており、現代でも東洋医学臨床の現場で活用されています。
使い方・例文
子どもの夜泣き改善のために、刺さないタイプの鍉鍼を背中のツボに優しく押し当てる小児鍼施術が行われることがあります。
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