釣り花入とは?
つりはないれ
釣り花入とは、天井や鴨居などから紐や金具で吊り下げて使う花入れのことで、茶道や生け花において空間に浮遊感を与える道具です。
釣り花入(つりはないれ)とは、花入れの一様式で、壁や柱に直接置かずに天井・鴨居・専用の釘などから吊り下げて飾るタイプの花入れです。「つるしばないれ」とも読まれます。
日本の茶の湯においては、花入れを床の間に置く「置き花入」のほかに、壁や柱に掛ける「掛け花入」、そして天井から吊る「釣り花入」の三種が古来より用いられてきました。釣り花入は特に夏の茶席で涼を演出するものとして好まれ、その漂うような佇まいが季節の美を際立たせます。
代表的な釣り花入の種類には次のものがあります。
- 籠釣り:竹や蔓編みの籠を吊り下げるもの。軽やかで夏向き
- 瓢(ひさご)釣り:干瓢(ひょうたん)を器にしたもの。素朴な風情がある
- 青磁・染付の吊り筒:陶磁器製の筒形花入れに吊り金具を備えたもの
- 竹の釣り筒:竹を節で区切って水を入れ、縄で吊るすシンプルな形
現代の生け花やインテリアフラワーの分野でも、天井から垂らしたフローラルアレンジメントとして釣り花入の発想が受け継がれています。空間を立体的に活用できる点が評価され、展示空間や茶会だけでなくウェディングやイベント装飾にも応用されています。
使い方・例文
夏の茶会で鴨居に吊った竹の釣り花入に朝顔の蔓を絡めると、天井近くから花が垂れ下がり、清涼感のある情景をつくることができます。
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