金駒刺繍とは?
きんこましゅう
金駒刺繍とは、金糸を布の表面に这わせて絹糸で留めつける日本の伝統刺繍技法で、着物や帯に立体的な輝きを与えます。
金駒刺繍(きんこまししゅう)とは、日本の伝統的な刺繍技法のひとつで、金糸(こま糸)を布地の表面に配置し、別の細い絹糸で上から留めて固定していく方法です。「駒」とは糸を巻いた小さな木製の道具(糸巻き)のことで、この道具を転がしながら糸を導くことから「駒刺繍」と呼ばれるようになりました。
通常の刺繍が糸を布に通して模様を描くのに対し、金駒刺繍では金糸を布面に這わせる(くぐらせない)ため、金糸の美しい輝きをそのまま表面に出すことができます。留め糸(とめいと)は非常に細く目立たない色を使用するため、仕上がりは金糸が浮き上がるような立体感を生み出します。
金駒刺繍が施される代表的な品は以下の通りです。
細部まで精巧な手作業が必要なため、熟練した職人が施す金駒刺繍の着物は高い価値をもち、特に京友禅や加賀友禅の染め着物に組み合わせた作品は工芸品として評価されています。近年は職人の後継者不足から、手仕事による金駒刺繍ができる工房が減少しており、保存・継承が課題となっています。
使い方・例文
婚礼の打掛に施された金駒刺繍の鶴の文様は、金糸が幾重にも重ねられて立体的に浮き上がり、光の当たり方によって輝きが変わる華やかな仕上がりとなっています。
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