酸素毒性とは?
さんそどくせい
酸素毒性とは、高圧環境下で酸素を過剰に吸入した際に中枢神経や肺に深刻な障害をもたらす状態で、スキューバダイビングや高圧酸素療法で注意が必要です。
酸素毒性(さんそどくせい、Oxygen Toxicity)とは、高い分圧の酸素を吸入し続けることで体に有害な影響が生じる状態です。通常の地上環境では酸素は無害ですが、高圧環境下では酸素の分圧(PO2)が上昇し、過剰な酸素が活性酸素種を大量生成して組織を傷つけます。
酸素毒性は主に2種類に分類されます。
- 中枢神経型(CNS酸素毒性):PO2が1.6気圧以上の高分圧環境で起こりやすく、突然の痙攣・視野狭窄・耳鳴り・めまいなどが現れます。水中での痙攣は溺水につながる直接的な生命の危険があります。
- 肺型(肺酸素毒性):比較的低い分圧でも長時間にわたって酸素を吸入した場合に起こります。咳・胸痛・肺機能低下などが生じ、長期間続くと肺線維化につながることもあります。
スキューバダイビングでは、ナイトロックス(酸素富化空気)や混合ガスを使う際に特に注意が必要で、各ガスには「最大運用水深(MOD)」が設定されています。また、高圧酸素療法(HBOt)でも治療圧力・時間の管理が厳密に行われます。ダイバーはPO2の上限として通常1.4気圧を基準とし、緊急時でも1.6気圧を超えないよう管理します。
使い方・例文
ナイトロックスEAN36(酸素36%)を使うダイバーが規定の最大運用水深より深く潜ってしまうと、酸素分圧が許容上限を超え、水中で突然痙攣を起こす酸素毒性のリスクが生じます。
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