軟骨魚綱とは?
なんこつぎょこう
軟骨魚綱とは、骨格が硬骨ではなく軟骨でできている魚類の分類群で、サメやエイ、ギンザメなどが含まれます。
軟骨魚綱(なんこつぎょこう、Chondrichthyes)は、脊椎動物のうち骨格が石灰化した硬骨ではなく軟骨(軟骨組織)で構成される魚類をまとめた分類群です。現在生息する種は約1,000種以上が知られており、海洋生態系の上位捕食者として重要な役割を担っています。
軟骨魚綱は大きく2つのグループに分けられます。
- 板鰓亜綱(ばんさいあこう):サメ・エイの仲間。種数が最も多く、世界中の海に広く分布する
- 全頭亜綱(ぜんとうあこう):ギンザメの仲間。深海に生息し、種数は少ない
軟骨魚類は硬骨魚類とは異なる独自の生理的特徴を持ちます。浮き袋を持たない代わりに肝臓に多量の油脂を蓄えることで浮力を調整し、えらぶたがなく複数のえら裂が直接外部に開いています。また体表は皮歯(ひし)と呼ばれる微小な鱗で覆われており、触れるとざらざらとした独特の感触があります。繁殖様式は卵生・卵胎生・胎生と多様で、哺乳類に似た胎盤を持つ種も存在します。
多くのサメ類は生態系における食物連鎖の頂点に位置し、魚類や海洋哺乳類の個体数調整に寄与しています。一方でフカヒレ目的の乱獲や混獲によって多くの種が絶滅危惧状態にあり、国際的な保護が求められています。
使い方・例文
「水族館の大水槽でゆったりと泳ぐサメは軟骨魚綱に属し、その骨格は軟骨でできています」という解説でよく登場する分類群です。
この用語をシェア
最終更新: