蝋引きとは?
ろうびき
蝋引きとは、布や紙などの素材に蝋(ろう)を染み込ませることで、撥水性・耐久性・独特の風合いを与える加工技法のことです。
蝋引き(ろうびき)は、天然または合成の蝋(ワックス)を布・紙・糸などの素材に塗布または浸透させることで、その表面特性を改変する伝統的な加工技法です。撥水性の付与、素材の硬化・補強、光沢の付与などが主な目的で、古くから世界各地で用いられてきました。
蝋引きの主な対象素材と用途には以下があります。
- 蝋引き布:コットンやリネンにビーズワックスやパラフィンを含浸させたもの。英国の「オイルクロス」やワックスドジャケットが代表例で、防水性と通気性を兼ね備える
- 蝋引き紙:食品包装・クラフト用途に用いられ、エコロジーな包装材として現代でも注目される
- 蝋引き糸・麻紐:手縫いや製本で使われ、摩擦を減らしてスムーズに縫える
技法としては、加熱した蝋を溶かしてコーティングする方法や、固形の蝋を素材に直接こすりつける方法があります。使い込むにつれてワックスが馴染んでアジが出ることも特徴で、ファッション・クラフト分野では「育てる素材」として評価されています。
日本でも蝋引き加工した和紙や布が工芸品・ファッション雑貨に用いられており、シンプルな材料で素材に独自の機能美を与える技法として、手仕事・DIY愛好者の間でも広まっています。
使い方・例文
コットンキャンバスの鞄に蜜蝋を塗り込んで防水加工を施したり、クラフト市場で蝋引き紙を包装に使うといった場面で活用されます。
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