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蓋置とは?

ふたおき

蓋置とは、茶道において釜の蓋や柄杓を置くために用いる小道具で、茶席の格式や季節に応じてさまざまな形や素材が選ばれます。

蓋置(ふたおき)とは、茶道点前(てまえ)において、釜の蓋や柄杓ひしゃく)の合(ごう)部分を置くための小道具です。お湯を汲む際に釜の蓋を開けた後、その蓋を直接畳や棚板に置くことを避けるため、また柄杓を休める際の受け皿として用います。

蓋置は機能的な道具でありながら、同時に茶席の景色を構成する重要な美的要素でもあります。素材・形状ともに豊富な種類があり、茶の湯の世界では「七種の蓋置」として伝統的に格式の高いものが定められています。

代表的な蓋置の種類と特徴は以下の通りです。

  • 竹の蓋置:最も格式高く、利休形が基本。節の位置によって使い分けがある
  • 火舎(ほや):金属製で香炉を模した形。炉・風炉どちらにも使える
  • 一閑人(いっかんじん):井戸のふちにしがみつく人物が描かれた陶製のもの
  • 三つ人形・栄螺(さざえ)・三葉(みつば)など:それぞれ独自の形と意匠を持つ

蓋置は点前の場面に応じて使い分けられ、炉の季節(11月〜4月)と風炉の季節(5月〜10月)でも選択が変わります。また、茶事の格(正式な茶事か略式か)によっても道具立てが変わるため、蓋置の選択は亭主の知識と美意識の表れとされています。茶道具の中では小さなものですが、点前の所作の中で目につく存在として重視されています。

使い方・例文

「炉の点前では竹の蓋置を使い、柄杓の合を蓋置の上に静かに置いてから釜の蓋を開ける」のように、茶道の稽古や茶事の手順を説明する際に登場します。

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