本文へスキップ

自動思考とは?

じどうしこう

自動思考とは、特定の状況瞬間的・反射的に浮かぶ考えのことで、認知行動療法の中心概念のひとつです。

自動思考(automatic thoughts)は、アーロン・ベックが提唱した認知療法の核心的な概念です。私たちが何らかの出来事に直面したとき、意識的に論理組み立てるより先に瞬時に頭をよぎる考えや心象のことを指します。この思考は非常に速く起こり、本人には「当たり前の事実」のように感じられますが、実際には認知の歪みを含んでいることがあります。

自動思考は、人が長年の経験を通じて形成した「スキーマ(認知の枠組み)」から自動的に生み出されます。例えば、プレゼンで少しミスをしたとき「自分はいつも失敗する」「みんなに馬鹿にされた」といった考えが瞬時に浮かぶのが自動思考です。こうした思考が繰り返されることで、不安・抑うつ・怒りなどの感情が強化されると考えられています。

認知行動療法における自動思考への介入は以下のステップで進みます。

  • 自動思考に気づき、書き出す(思考記録)
  • その根拠・反証を検討する
  • より現実的・バランスのとれた考え方に修正する
  • 感情・行動の変化を確認する

自動思考に多い歪みのパターンとして、白黒思考・過度の一般化・心の読みすぎ・破局化などが挙げられます。自動思考の特定と修正は、うつ病・不安障害・社交恐怖などの治療で高い効果が実証されており、現代の心理療法の基盤となっています。

使い方・例文

電話が鳴った瞬間に「また面倒なことが来た」と感じるのは自動思考の一例です。心理カウンセリングやメンタルヘルスの文脈でよく使われる言葉です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語