絶対優位とは?
ぜったいゆうい
絶対優位とは、ある主体が他の主体よりも同じ資源で多くの財を生産できる能力的な優位性を指す経済学の概念です。
絶対優位(ぜったいゆうい、Absolute Advantage)とは、経済学において、ある国・企業・個人が特定の財やサービスを他の主体よりも少ない費用・資源・労働時間で生産できる状態を指す概念です。アダム・スミスが『国富論』(1776年)で提唱した国際貿易の基礎理論のひとつです。
例えば、A国が1単位の小麦を生産するのに10時間かかり、B国が同じ小麦を5時間で生産できる場合、B国はA国に対して小麦の生産において「絶対優位」を持ちます。スミスはこの概念を使って、各国が絶対優位を持つ財の生産に特化し貿易を行えば双方の国民が豊かになれると論じました。
ただし、絶対優位だけでは説明できない貿易のメリットを補ったのがデイヴィッド・リカードの「比較優位」の理論です。比較優位では、両方の財でA国が絶対優位を持っていても、相対的に得意な財の生産に特化して貿易することで双方が利益を得られると説明します。
絶対優位と比較優位の違いを整理すると、
- 絶対優位:他者よりも「絶対的に」少ないコストで生産できる能力
- 比較優位:他の財と比べて「相対的に」生産コストが低い財に特化する原理
使い方・例文
「日本は精密機械の生産で絶対優位を持つとされるが、貿易理論では比較優位の方が重要とされている」という形で、経済学・国際貿易の入門講義や教科書でよく登場します。
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