結晶片岩とは?
けっしょうへんがん
結晶片岩とは、岩石が地殻内で高い圧力と温度を受けて変成し、鉱物が特定の方向に並んで板状に割れやすくなった変成岩の一種です。
結晶片岩(けっしょうへんがん)は、変成岩の一種で、元の岩石(堆積岩・火成岩など)が地殻内部の高圧・高温条件のもとで再結晶化し、構成鉱物が一定方向に配列した「片理(へんり)」と呼ばれる縞状・葉状の構造を発達させた岩石です。英語では「schist(シスト)」と呼ばれます。
結晶片岩は主として、プレートの沈み込み帯や大陸衝突帯など、地殻が強い圧力を受ける造山運動の場で形成されます。日本では、四国の三波川変成帯などが有名な産地で、緑色片岩・黒色片岩・雲母片岩などが広く分布しています。
結晶片岩の主な特徴を以下に挙げます。
- 片理が発達しているため、手で押すと薄い板状にはがれやすい
- 代表的な構成鉱物には雲母・緑泥石・角閃石・ガーネット(柘榴石)などがある
- 含まれる鉱物の種類によって色が異なり、緑色・灰色・黒色などさまざまな色調を示す
- 変成条件(温度・圧力)によって複数の変成相(ゾーン)に分類される
地質学的には、結晶片岩の分布を調べることでかつての造山運動の規模や性質を推定する重要な手がかりとなります。また、石材や庭石としても利用されることがあり、特有の光沢と縞模様が美しい岩石として知られています。
使い方・例文
地質学の野外実習では、川原や山道で結晶片岩を見つけ、片理に沿ってはがれる様子や含まれる雲母の輝きを観察することがよく行われます。
この用語をシェア
最終更新: