知識の正当化とは?
ちしきのせいとうか
知識の正当化とは、ある信念が単なる思い込みではなく「知識」といえるために、その信念を支持する十分な根拠や理由が必要であるという認識論の問題です。
知識の正当化(ちしきのせいとうか、epistemic justification)とは、認識論において「信念が知識として認められるためには、それを裏付ける十分な根拠・理由が必要である」という要件を指します。
伝統的に知識は「正当化された真の信念(Justified True Belief: JTB)」として定義されてきました。何かを「知っている」といえるには、その信念が(1)真である、(2)信じている、(3)正当化されている——という三つの条件を満たす必要があります。
正当化の理論にはいくつかの立場があります。
- 基礎付け主義:すべての信念は感覚経験など疑いのない基礎的信念に遡ることで正当化される
- 整合主義:信念は他の信念群との整合性によって正当化される
- 信頼主義:信念が信頼できる認知プロセスから生じている場合に正当化される
1963年にゲティアが発表した論文は「正当化された真の信念でも知識とはいえない」反例を示し(ゲティア問題)、知識の正当化の定義が不十分であることを示しました。これ以降、正当化の条件を精緻化する試みが認識論の中心課題の一つとなっています。
使い方・例文
「私は明日雨が降ると信じている」という信念が知識かどうかを問う際に、「なぜそう信じるのか(天気予報・空模様など)」という根拠が問われます。この根拠の検討が知識の正当化の問題です。
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