真南蛮とは?
まなばん
真南蛮とは、茶道具の一形式で、南蛮渡りを模して作られた茶入れ(茶壺や小壺)の格式ある様式を指す言葉です。
真南蛮(しんなんばん)とは、茶道で用いる茶入れのうち、南蛮(東南アジアや中国南部からもたらされた焼物)の様式を最も忠実に・格調高く表現したものを指す分類名です。「真・行・草」という茶道の格付けのうち「真」に相当する、もっとも正式な形の南蛮写しとされます。
南蛮物とは、主に16〜17世紀に東南アジア(タイ・ミャンマー・ベトナム等)から日本にもたらされた施釉または無釉の陶器類を指します。素朴で土味豊かな風合いが茶人に珍重され、茶入れや水指として茶席で使われました。やがて日本の陶工がその様式を模して制作するようになり、「南蛮写し」と総称されました。
真南蛮の特徴としては次の点が挙げられます。
- 形の端正さ:崩れがなく均整のとれた姿が「真」の格にふさわしい
- 土味と釉調:素地の質感や釉薬の掛かり方が本歌(原品)に忠実
- 箱書・伝来:由緒正しい箱書や名物記録を持つことが多い
茶道における「真・行・草」の格は道具だけでなく、亭主の所作や茶室の設えにも対応しており、真南蛮の茶入れは格式ある正式茶事で使用されます。コレクターや茶人の間で高く評価される道具の一つです。
使い方・例文
茶道の口伝で「真南蛮の茶入れを使う茶事」と聞けば、格式の高い正式な茶会で南蛮様式の端正な茶入れが主役となる場面を指します。
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