目安箱とは?
めやすばこ
目安箱とは、江戸幕府の将軍・徳川吉宗が享保の改革の一環として設置した投書箱で、庶民が直接幕府に意見や訴えを届けられる制度です。
目安箱(めやすばこ)とは、江戸時代に第八代将軍・徳川吉宗が享保の改革(1716〜1745年)の一環として設置した、庶民からの直訴・建議を受け付ける投書制度です。1721年(享保6年)に評定所前に置かれたのが始まりとされています。
当時、庶民は身分制度の壁があり、幕府や藩の政策に対して直接意見を述べる手段をほとんど持っていませんでした。目安箱は、そうした庶民の声を直接将軍に届けることを目的として設けられ、投書した者の氏名は秘密が守られると告知されました。
目安箱に寄せられた投書の中から、吉宗が実際に政策に反映させたものもあります。小石川養生所(無料の医療施設)の設置は、投書をきっかけに実現した代表的な例として知られています。
目安箱の意義は以下の点にあります。
- 権力者と庶民の間に直接的な意思疎通の回路を設けた点
- 民意を政治に取り込む仕組みの先駆けとなった点
- 封建社会の中での限定的な「参加型統治」の試みであった点
現代では、市区町村の「意見箱」や企業の「提案箱」など、広く意見を集める仕組みの比喩としても「目安箱」という言葉が使われます。
使い方・例文
歴史の授業や時代劇では江戸時代の庶民が訴えを届ける場面で登場し、現代では会社や自治体の意見・提案を集める箱を指して「目安箱」と呼ぶこともあります。
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