用筆法とは?
ようひつほう
用筆法とは、書道において筆の使い方・動かし方の技法を体系化したもので、線質や字形を決める根幹となる概念です。
用筆法(ようひつほう)とは、書道・書法において筆をどのように持ち、どのように動かすかを定めた技術体系のことです。同じ文字を書いても用筆法の違いによって線の太細・強弱・質感・リズムが大きく変わるため、書の表現の根幹をなす重要な概念です。
用筆法は大きく以下の要素から構成されます。
- 起筆(きひつ):筆を紙に置く際の筆先の入れ方(逆入・順入など)
- 送筆(そうひつ):線を引く際の筆の運び方・速度・力加減
- 収筆(しゅうひつ):線を終える際の筆の引き上げ方(はね・とめ・はらいなど)
- 転折(てんせつ):方向転換の際の筆の扱い方
また、筆圧の強弱・筆速の緩急・筆の傾け方(筆鋒の向き)なども用筆法の範疇に含まれます。楷書・行書・草書・篆書・隷書といった書体によって求められる用筆法は異なり、それぞれの書体の美しさを引き出す固有の技法があります。
用筆法の習得は書道学習の中核であり、古典の臨書(名跡の模写)を通じて先人の筆遣いを体で覚えることが伝統的な修得方法とされています。用筆が整うと線に生命感が宿り、単なる文字の再現を超えた芸術表現が可能になります。
使い方・例文
書道教室で「起筆のときに筆先を逆方向から入れる逆入の用筆法を練習しましょう」と指導される場面などで登場します。
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