甘えとは?
あまえ
甘えとは、他者への依存や優しさを求める心理状態や行動を指し、日本文化に深く根ざした概念です。
「甘え」とは、他者に対して頼ったり、優しくしてもらうことを求めたりする心理的な傾向や行動を指します。一般的には幼児が親に示す依存的な態度を表しますが、大人の対人関係においても広く使われる言葉です。
精神科医の土居健郎氏は著書『「甘え」の構造』(1971年)の中で、「甘え」を日本人の心理と社会関係を理解するための鍵概念として提唱しました。氏によれば、甘えは日本語にしかない独自の概念であり、親しい人間関係の中で相手の好意に依存し、受け入れてもらえることを前提とした心理状態です。英語に直訳できる言葉がないことからも、その文化的固有性が指摘されています。
甘えには肯定的・否定的の両面があります。
- 肯定的な側面: 安心感や信頼関係を深める。親密な関係では自然な感情表現として機能する。
- 否定的な側面: 過度な依存や責任回避につながることがある。「人に甘えすぎる」と批判されることもある。
日本の対人関係では「甘え」が許容される場面と許容されない場面の区別(公と私、内と外)が重要で、場の読み違いが摩擦を生むこともあります。子育てや恋愛、職場関係など幅広い文脈で議論される心理的・社会的概念です。
使い方・例文
子どもが疲れたときに親に「抱っこして」とねだる行動や、恋人に「わがままを聞いてほしい」と素直に伝えることも、甘えの一形態として捉えられます。
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