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現在バイアスとは?

げんざいばいあす

現在バイアスとは、将来の利益よりも目先の利益を過大に評価してしまう心理的傾向で、行動経済学で広く研究されているバイアスです。

現在バイアス(Present Bias)とは、遠い将来の出来事には比較的一定の割引率を適用しながら、近い将来の出来事に対しては急激に高い割引率をかけてしまう心理的な傾向のことです。時間選好のゆがみの一種で、行動経済学の重要概念のひとつです。

通常の経済モデルでは、人間は一定の割引率で将来価値を評価すると仮定します(指数割引)。しかし実際には、「今すぐ1000円」と「1週間後に1100円」では前者を選ぶ人でも、「52週後に1000円」と「53週後に1100円」では後者を選ぶことが多い、という非一貫性が観察されます。これを双曲割引と呼びます。

現在バイアスが引き起こす問題としては次のものが典型的です。

  • 貯蓄・年金積立の先送り(老後は遠い話と感じてしまう)
  • ダイエットや禁煙の失敗(今の快楽を優先する)
  • クレジットカードの使いすぎ(支払いを先送りできる)
  • 宿題・タスクの先延ばし

この傾向への対策として、コミットメント装置(積立定期預金・自動引き落とし)や環境設計(ナッジ)が有効とされ、公共政策にも応用されています。

使い方・例文

「来月からダイエットを始める」と毎月思い続けて実行しないのは、現在バイアスによって目先の食欲が将来の健康利益より大きく感じられるためです。

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