独立成分分析とは?
どくりつせいぶんぶんせき
独立成分分析とは、複数の信号が混合したデータから、統計的に独立した元の成分を分離・推定する手法です。
独立成分分析(Independent Component Analysis、略称ICA)とは、観測された多変量データが、互いに統計的に独立な複数の潜在信号(独立成分)の線形混合であると仮定し、その元の信号を分離・推定する統計的手法です。1990年代に盛んに研究が進み、信号処理・機械学習・神経科学などの分野で広く使われています。
ICAの代表的な例として「カクテルパーティー問題」があります。複数のマイクが複数の話者の声を同時に録音した場合、各マイクには複数の声が混在します。ICAはこの混合録音データから元の各話者の声を分離することができます。
ICAが依拠する重要な仮定と特徴は以下のとおりです。
- 独立成分は互いに統計的に独立である(同時確率が周辺確率の積に等しい)
- 独立成分のうち高々1つだけがガウス分布に従う(非ガウス性を利用して分離する)
- 主成分分析(PCA)が無相関性を仮定するのに対し、ICAはより強い独立性を仮定する
- 混合行列の逆変換(分離行列)を推定することが目的
代表的なアルゴリズムとしてはFastICAやInfomaxが知られており、脳波(EEG)・脳磁図(MEG)のアーティファクト除去、fMRIデータの解析、顔画像の特徴分解、音声認識の前処理など幅広い応用があります。主成分分析(PCA)と組み合わせて次元削減後にICAを適用する手順も一般的です。
使い方・例文
脳波(EEG)の計測データに独立成分分析を適用することで、本来記録したい脳活動の信号から、瞬きや筋電などのアーティファクト成分を分離・除去することができます。
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