特別引出権とは?
とくべつひきだしけん
特別引出権とは、国際通貨基金(IMF)が加盟国に配分する国際準備資産で、外貨準備を補完するために使われます。
特別引出権(英語: Special Drawing Rights、略称: SDR)とは、国際通貨基金(IMF)が1969年に創設した国際準備資産です。特定の国の通貨ではなく、加盟国が外貨準備として保有できる「仮想的な通貨単位」として機能します。
SDRの価値は、米ドル・ユーロ・中国人民元・日本円・英ポンドという5つの主要通貨の加重平均バスケットによって決定されます。各通貨の比率はIMFが定期的に見直しています。加盟国はSDRを他の加盟国の通貨と交換することができ、国際収支が悪化した際の資金調達手段として活用できます。
SDRが創設された背景には、当時の国際通貨制度(ブレトン・ウッズ体制)において米ドルの需要増大に金の供給が追い付かず、国際流動性が不足するという問題がありました。SDRはその補完策として位置づけられました。
SDRは各国の外貨準備高に計上されるほか、IMFとの取引の決済にも用いられます。ただし、民間の商取引には使用できず、あくまでも中央銀行・政府レベルの取引に限定されています。2021年にはコロナ禍への対応として大規模な追加配分が行われました。
使い方・例文
「IMFがSDRを追加配分し、各国の外貨準備が増強された」という文脈で国際経済ニュースに登場します。
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