無力感とは?
むりょくかん
無力感とは、自分の力では状況を変えられないという感覚で、意欲や行動力を著しく低下させる心理状態です。
無力感とは、自分の行動や努力が結果に影響を与えられないと感じる心理的な状態のことです。「何をしても無駄だ」「自分には変える力がない」といった感覚として現れ、やる気の喪失・うつ状態・引きこもりなどに結びつきやすいとされています。
心理学的に有名な概念として、アメリカの心理学者マーティン・セリグマンが提唱した「学習性無力感」(learned helplessness)があります。これは、繰り返し制御不能な不快な体験にさらされた結果として、実際には回避できる状況になっても逃げようとしなくなる現象を指します。動物実験(電気ショックを避けられない状況に置かれた犬が、後に逃げられる状況でも逃げなくなった)から発見され、うつ病の成因モデルとして広く知られています。
無力感を引き起こす主な要因としては次のようなものがあります。
- 長期的なストレスや失敗体験の繰り返し
- 自己効力感(自分にはできるという信念)の低さ
- 職場や家庭におけるコントロール感の欠如
- 社会的・経済的な不平等による機会の制限
無力感を克服するためには、小さな成功体験を積み重ねて自己効力感を回復することが重要とされ、認知行動療法やカウンセリングが有効とされています。社会的な観点では、人々が無力感を感じにくい環境の整備も重要な課題です。
使い方・例文
職場で何度提案しても受け入れられない経験が続いた結果、新しいアイデアを出すことをあきらめてしまうような状態が「無力感」の典型例です。
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