本文へスキップ

減損会計とは?

げんそんかいけい

減損会計とは、資産価値が帳簿価額を下回った場合に、その差額を損失として計上する会計処理の方法です。

減損会計とは、企業が保有する固定資産投資資産収益性が著しく低下し、帳簿に記載された金額(帳簿価額)を回収できる見込みがなくなったとき、その差額を「減損損失」として費用に計上する会計上の手続きです。

具体的な仕組みとしては、まず資産の減損の兆候を確認し、次いで回収可能価額を算定します。回収可能価額とは「正味売却価額」と「使用価値」のうち高いほうの金額であり、これが帳簿価額を下回る場合に減損損失を認識します。日本では2002年に企業会計審議会が「固定資産の減損に係る会計基準」を設定し、2004年4月以降の事業年度から適用が義務化されました。

減損の対象となる主な資産の例は以下のとおりです。

  • 工場・建物・機械設備などの有形固定資産
  • のれん・特許権などの無形固定資産
  • 投資有価証券や関係会社株式
  • 使用権資産(リース資産)

減損会計が重要視される理由は、財務諸表の透明性と実態反映にあります。バブル崩壊後の日本では、含み損を抱えた資産が帳簿上に高値で残り続ける問題が深刻化しました。減損会計はこうした「飛ばし」や過大評価を防ぎ、投資家・債権者が正確な企業価値を判断できるよう設計されています。のれんの減損は特に注目度が高く、M&Aの失敗を端的に示す指標として市場でも注視されます。

使い方・例文

例えば、ある企業が郊外に建設した大型ショッピングモールが競合店の出店や人口減少で集客が激減した場合、その建物・設備の帳簿価額が回収見込み額を大幅に上回ると判断されれば、差額を減損損失として一括計上します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語