減損とは?
げんそん
減損とは、固定資産や投資有価証券などの資産価値が著しく低下した場合に、帳簿価額を回収可能額まで切り下げる会計処理のことです。
減損(impairment)は、企業が保有する資産の帳簿価額が将来の回収可能額を上回った状態を認識し、その差額を損失として計上する会計処理です。日本では「固定資産の減損に係る会計基準」(2003年導入、2005年強制適用)に基づいて行われます。
処理の流れは大きく三つのステップからなります。
- 減損の兆候の把握:営業キャッシュフローの継続的なマイナス、資産グループの市場価格の著しい下落、経営環境の悪化などが兆候とされる。
- 減損損失の認識判定:資産グループから得られる将来キャッシュフローの合計が帳簿価額を下回る場合、減損損失を認識する。
- 減損損失の測定:帳簿価額を回収可能価額(正味売却価額と使用価値の高い方)まで切り下げ、差額を減損損失として特別損失に計上する。
のれん(企業買収時の超過取得原価)の減損は特に重要で、買収事業の期待外れが判明したときに大規模な損失計上につながることがあります。国際会計基準(IFRS)では年次の減損テストが義務付けられています。減損損失は損益計算書上の特別損失に計上されるため、当期純利益に直接影響します。
使い方・例文
海外企業を高値で買収したが事業環境が悪化し、のれん数百億円を一括減損処理して赤字決算になるといった場面で用いられます。
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