消耗域とは?
しょうもういき
消耗域とは、氷河において年間の融解・蒸発量が積雪量を上回り、氷河の質量が減少している下部領域のことです。
消耗域(しょうもういき)とは、氷河の下部に位置し、融解・蒸発・流出などによって失われる氷の量が、積雪による補給量を上回る領域のことをいいます。英語では「ablation zone」と呼ばれます。
この領域では、気温が比較的高い低標高に位置するため、夏季に大量の氷が融けて融け水となり、河川へ流れ込みます。消耗域の末端(氷河の先端)には、氷河が運搬してきた岩屑や土砂が堆積したモレーン(堆積物)が形成されます。
消耗域と涵養域の境界線が「平衡線高度(ELA)」であり、気候変動によってこのELAが上昇すると消耗域が広がり、氷河全体の質量が減少します。消耗域では以下のような現象が観察されます。
- 表面融解による融け水の流出
- 氷河末端の後退
- モレーンの形成と露出
- 氷河湖の拡大
消耗域での融解水は、乾季の水供給として下流の農業や生活用水を支える重要な役割を果たしており、氷河の縮小はアジアや南米の水資源問題と密接に関係しています。
使い方・例文
アンデス山脈やヒマラヤの氷河では消耗域の拡大が顕著で、下流の農業用水や飲料水の確保に影響を及ぼしつつあります。
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