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海印寺と八万大蔵経板殿とは?

かいいんじとはちまんだいぞうきょうはんでん

海印寺と八万大蔵経板殿とは、韓国・慶尚南道の伽耶山に位置する古刹とそこに保管された八万枚超の大蔵経木版を収める建物群で、ユネスコ世界文化遺産に登録された仏教文化遺産です。

海印寺(해인사)は、韓国・慶尚南道合川市の伽耶山(カヤサン)に位置する大韓仏教曹渓宗の主要寺院で、802年(新羅時代)に創建されたとされます。「法宝寺刹」として、松広寺(僧宝)・通度寺(仏宝)とならぶ韓国三宝寺刹の一つに数えられています。

海印寺の最大の宝は、境内に保管されている「高麗大蔵経」(八万大蔵経)とその版木を収める八万大蔵経板殿です。高麗大蔵経は13世紀(高麗時代)に蒙古の侵攻を仏力によって退けることを祈願して制作された経典の版木(木製印刷版)で、その数は約81,258枚に達します。

約780年を経た現在も版木は良好な状態で保存されており、これは八万大蔵経板殿の優れた建築的工夫によるものです。板殿の窓・床・壁には通気と湿度調節のための緻密な設計が施されており、現代の空調技術を用いずとも版木の腐食を防ぐ自然換気システムが機能しています。

1995年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。八万大蔵経は仏教経典の完全なセットとして東アジア最古・最高の完成度を誇るとされ、仏教学・書誌学・印刷史の観点からも極めて重要な資料です。

使い方・例文

韓国の仏教文化や世界遺産を紹介する書籍・展覧会で、木版印刷技術の卓越した保存例として取り上げられる場面で登場します。

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