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浦山桐郎とは?

うらやまきりお

浦山桐郎は、「キューポラのある街」などで知られる日本映画の黄金期を支えた映画監督で、社会的テーマを叙情豊かに描く作風が特徴です。

浦山桐郎(うらやま きりお)は、1930年に兵庫県で生まれ、1985年に没した日本の映画監督です。早稲田大学卒業後、日活に入社して助監督として修行を積み、1962年に「キューポラのある街」で監督デビューを飾りました。

デビュー作「キューポラのある街」は、埼玉県川口市の鋳物の街を舞台に、貧しい家庭の少女の生き様を描いた作品で、吉永小百合の演技とともに大きな話題を呼び、ブルーリボン賞など各賞を受賞しました。高度経済成長期の日本の社会矛盾——貧困・労働問題・在日朝鮮人問題——を真正面から扱いながら、登場人物への温かいまなざしを忘れない演出が高く評価されました。

浦山監督の作風の特徴は以下の通りです。

  • 社会的弱者の視点に立った人間描写
  • ロケーション撮影によるリアリズム
  • 若い女優を主役に据えた成長物語の構造
  • 叙情的な映像美と感情の抑制

その後も「非行少女」「私が棄てた女」など社会的問題意識の強い作品を発表し続けましたが、寡作であったこともあり、商業的な成功には恵まれませんでした。しかしその作品の質の高さは映画関係者の間で高く評価されており、日本映画史においてリアリズム派の重要な監督として位置づけられています。

使い方・例文

日本映画史の講義や映画雑誌の特集で1960年代の社会派映画を扱う際に取り上げられ、「キューポラのある街」はDVDや映画回顧上映で今も観ることができます。

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