流し雛とは?
ながしびな
流し雛とは、ひな人形に厄や穢れを移して川や海に流すことで身を清める日本の伝統行事で、ひな祭りの原型ともいわれる風習です。
流し雛(ながしびな)は、紙や藁などで作った素朴な人形(ひとがた)に自分の厄や穢れを移し、川や海に流すことで災いを払い清める行事です。毎年3月3日のひな祭りの時期に行われ、上巳の節句の古い形を伝えるものとして知られています。
その起源は平安時代にさかのぼります。陰陽道の考え方に基づき、人形(ひとがた)を川に流して身体の穢れを祓う風習が宮中や貴族の間で行われていました。この「形代流し(かたしろながし)」が日本各地に広まり、地域ごとに異なる形で定着していったとされています。
流し雛は現代でも各地で伝統行事として続いています。代表的な例として、島根県松江市の八重垣神社や鳥取県の用瀬(もちがせ)の流し雛、京都の下鴨神社の行事などがあります。素朴な和紙製の雛人形を小さな草舟に乗せて川に流す光景は、春の風物詩として親しまれています。
一般家庭で飾られる豪華な雛飾りとは対照的に、流し雛は厄払いという本来の意味を色濃く残す行事です。現代では環境への配慮から川に流さず回収する形式をとる地域も増えており、伝統と現代の調和が図られています。
使い方・例文
3月3日前後に神社や川辺で和紙の人形を舟に乗せて流す流し雛の行事が各地で開催され、観光行事としても定着しています。
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