氷河泥とは?
ひょうがでい
氷河泥とは、氷河が岩石を細かく磨り砕いてできた非常に細粒な堆積物で、「ロック・フラワー」とも呼ばれます。
氷河泥(ひょうがどろ、glacial flour、rock flour)とは、氷河が岩盤の上を流動する際に、岩石を微細な粒子にまで磨り砕いてできた極めて細かい堆積物のことです。「ロック・フラワー(岩の粉)」や「グレイシャル・フラワー」とも呼ばれます。
氷河泥は氷河底面と岩盤との間で生じる強大な摩擦によって生成されます。粒子の大きさはシルトや粘土に相当し、一般的な砂よりはるかに細かく、肉眼ではほぼ識別できないほどです。その化学組成は、削られた元の岩石(花崗岩・石灰岩など)を反映しています。
氷河泥の特徴と影響は以下のとおりです。
- 氷河融解水(プログレイシャル・リバー)に多量に含まれ、川や湖を乳白色・青緑色に着色する
- カナダのルイーズ湖やニュージーランドのプカキ湖など、氷河湖の美しいエメラルドグリーンの色の主因
- 栄養塩類を含み、氷河周辺の生態系に栄養を供給する役割がある
- 大気中に飛散すると、遠距離まで運ばれ土壌形成に寄与する
また、氷河泥は堆積物の層序学的研究において、氷河の活動時期や規模を特定する手がかりにもなります。地質学・生態学・環境科学の複数分野で注目される物質です。
使い方・例文
カナダのバンフ国立公園にあるルイーズ湖やモレーン湖の美しい青緑色の水は、上流の氷河から流れ込んだ氷河泥によるものとして有名です。
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