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水産エコシステムアプローチとは?

すいさんえこしすてむあぷろーち

水産エコシステムプローチとは、特定の魚種だけでなく海洋生態系全体を考慮した総合的な水産資源管理の考え方で、生態系の機能と構造を維持しながら持続可能な漁業を実現します。

水産エコシステムプローチ(Ecosystem Approach to Fisheries、EAF)とは、漁業管理において特定の対象魚種のみを管理対象とする従来の単一種管理から一歩進め、その魚種が属する海洋生態系全体を視野に入れた統合的な資源管理の枠組みです。国連食糧農業機関(FAO)が推進する持続可能な漁業の中核的概念のひとつです。

従来の漁業管理は、ターゲット魚種の資源量をモデルで推定し、最大持続生産量(MSY)を上限として漁獲量を規制するという方式が中心でした。しかし現実の海洋では、魚種間の捕食・被食関係、餌生物(プランクトン等)の変動、海洋環境の変化、混獲による非ターゲット種への影響などが複雑に絡み合っています。

水産エコシステムアプローチでは、以下の要素を包括的に管理します。

  • ターゲット種と捕食・競合関係にある種の動態
  • 海洋環境(水温・栄養塩・海流)の変化への対応
  • 混獲・廃棄による生態系への影響の最小化
  • 海底環境・産卵場・育成場の保護
  • 漁業コミュニティや社会経済的影響の考慮

日本でも水産庁がEAFの考えを取り入れた資源管理計画を策定しており、特に近年の水産資源の急激な変動に対応するため、生態系モデルを活用した管理の高度化が進められています。

使い方・例文

「水産エコシステムアプローチに基づき、イワシの減少がカツオ・マグロの資源量に与える影響も考慮して漁獲量を設定する」のような文脈で使われます。国際的な漁業管理の議論でもよく登場します。

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