権威主義とは?
けんいしゅぎ
権威主義とは、強権的な指導者や体制が個人の自由を制限し、政治権力を一極集中させる統治様式・思想です。
権威主義(けんいしゅぎ)とは、政治的権力を少数の指導者や支配集団に集中させ、市民の政治参加・言論・反対意見を制限しながら秩序と服従を重視する統治の考え方・体制を指します。民主主義とは対置される概念として政治学で広く用いられます。
権威主義体制の主な特徴は次のとおりです。
- 権力の集中:選挙や議会による制約が弱く、指導者・党・軍が実質的に支配する
- 多元性の制限:反対党・独立メディア・市民社会への抑圧
- イデオロギーの硬直性:特定の価値観や国家目標への服従を求める
- 正統性の形成:カリスマ・民族主義・経済成果などで支持を調達する
権威主義は全体主義と混同されることがありますが、全体主義が国民生活のあらゆる領域を統制しようとするのに対し、権威主義は必ずしも社会全体の思想統制を求めず、ある程度の経済的・私的自由を容認することもあります。20世紀のファシズムや軍事独裁政権が典型例として挙げられますが、現代でも選挙を実施しながら事実上権威主義的な「競争的権威主義」と呼ばれる形態が世界各地に見られます。
政治思想においては個人の自由・平等を重視するリベラリズムや、多数による決定を重んじる民主主義との根本的な対立点が生まれます。民主主義の後退(バックスライディング)が議論される現代において、権威主義研究は国際政治学の重要課題となっています。
使い方・例文
「その国は形式上は選挙を行っているが、メディア統制と野党弾圧によって権威主義的な支配が維持されている」のように使います。
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