権威バイアスとは?
けんいばいあす
権威バイアスとは、専門家や地位の高い人物の意見を、内容を十分検討せずに正しいと受け入れてしまう認知的傾向のことです。
権威バイアス(けんいバイアス)とは、医師・教授・著名人・上司など社会的に権威があると見なされる人物の発言に対して、批判的な検討をせずに信じてしまう心理傾向を指します。英語では「Authority Bias」と呼ばれ、認知バイアスの一種として社会心理学で広く研究されています。
この傾向が生まれる背景には、幼少期からの「権威ある人の言うことに従うと良い結果になることが多い」という学習経験があります。親・教師・専門家への服従が適応的に機能してきた結果、権威への従順さが心理的に組み込まれています。スタンレー・ミルグラムの服従実験(1963年)は、権威の指示によって人がどれほど非倫理的な行動をとりうるかを劇的に示した研究として有名です。
権威バイアスが問題となる具体的な場面は以下のようなものがあります。
- 医師の誤診を疑わず治療を続ける
- 肩書きある有識者の意見を無批判に転用する
- 上司の判断に異議を唱えられず誤った意思決定を続ける
- 著名人の広告で商品効果を過大評価する
権威バイアスを防ぐには「なぜそう言えるのか」という根拠を問う習慣が有効です。権威は信頼性の一つの指標に過ぎず、内容そのものを独立して評価することが批判的思考の基本となります。
使い方・例文
テレビCMで有名な医師が勧める健康食品を「先生が言うなら安心」と購入してしまうのは、権威バイアスが働いている典型的な例です。
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