棘上筋とは?
きょくじょうきん
棘上筋とは、肩関節を安定させるローテーターカフ(回旋筋腱板)を構成する筋肉のひとつで、腕を横に持ち上げる動作に深く関わります。
棘上筋(きょくじょうきん)は、肩甲骨の棘上窩(きょくじょうか)と呼ばれるくぼみから起始し、上腕骨の大結節に停止する筋肉です。肩関節を取り囲む4つの筋肉群、いわゆるローテーターカフ(回旋筋腱板)のひとつを構成します。
主な働きは肩関節の外転、すなわち腕を体の横から水平方向に持ち上げる動作です。特に外転の最初の30度程度の動作において、三角筋とともに主要な役割を担います。また、上腕骨頭を肩甲骨の関節窩に引き付けることで、肩関節の安定性を保つ役割もあります。
スポーツや日常動作において非常に重要な筋肉である一方、損傷や断裂が起きやすい部位としても知られています。特に以下のような場面で問題が生じやすいです。
- 野球の投球やテニスのサーブなど、腕を繰り返し高く振り上げる動作
- 加齢による腱の変性(50歳以降に増加)
- 転倒による急性断裂
- インピンジメント症候群(腱が骨に挟まれる状態)
損傷すると肩の外側に痛みが出やすく、腕を横に上げる動作が困難になります。診断にはMRI検査が有用で、重症度に応じて保存療法や手術療法が選択されます。
使い方・例文
野球選手が投球後に肩の痛みを訴える場合、棘上筋の腱炎や部分断裂が疑われることが多く、MRI検査で状態を確認します。
この用語をシェア
最終更新: