朧車とは?
おぼろぐるま
朧車(おぼろぐるま)とは、日本の伝承や怪談に登場する、牛車が幽霊や怨念と結びついた妖怪・怪異のことです。
朧車(おぼろぐるま)は、日本の民間伝承や怪談文学に登場する妖怪・怪異のひとつです。平安時代に貴族が用いた牛車(ぎっしゃ)が、怨念や死者の霊と結びついて化け物と化した姿として語られます。
朧車の特徴として挙げられるのは次のような点です。
- 夜中や薄暮の時間帯に音もなく、あるいは不気味な音を立てて現れる
- 引く牛や御者の姿が見えない、あるいは異形の存在が操っている
- 見た者に不幸や死をもたらすとされる
- 烏羽玉のような闇の中に浮かび上がる朧(おぼろ)な光を伴うこともある
日本の怪談・絵巻物にも描かれており、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』などにその姿が記録されています。牛車は平安貴族の権力の象徴であったため、それが怪異化した朧車は没落した貴族の怨念や、社会の歪みを象徴する存在とも解釈されます。
現代では小説・ゲーム・アニメなど創作物にも広く登場し、日本的な幽玄・恐怖の美意識を体現するモチーフとして親しまれています。
使い方・例文
時代劇や怪談アンソロジーで「夜道に朧車が現れた」という場面描写に登場します。ゲームや漫画では妖怪の一種として登場し、プレイヤーや主人公の前に不吉な予兆として立ちはだかることが多いです。
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