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方違えとは?

かたたがえ

方違えとは、平安時代以降の貴族社会で実践された風習で、凶方位への移動を避けるため一時的に別の場所に泊まってから目的地へ向かう儀礼的行動のことです。

方違え(かたたがえ)とは、日本平安時代に貴族社会で盛んに行われた陰陽道(おんみょうどう)に基づく慣習で、旅行・引っ越し・外出などの際に凶とされる方角(凶方位)への直接移動を避けるため、前日または当日にあえて別の方向の場所へ移動・宿泊し、そこを基点として改めて目的地へ向かうという儀礼的な行動のことです。

陰陽道では、「天一神(なかがみ)」や「金神(こんじん)」など、特定の時期に特定の方角に鎮座するとされる神や霊的存在が移動を妨げると考えられていました。そのため、禁じられた方位への直行を避けるために方違えが実践されました。

方違えの手順は大まかに次のようなものです。

  • 陰陽師(おんみょうじ)に吉凶方位を占ってもらう
  • 前日などに凶方位でない友人・知人の邸宅などへ移動・宿泊する
  • 翌日、その宿泊先を基点として改めて目的の場所へ向かう

方違えは『源氏物語』をはじめとする平安文学にも多く描かれており、当時の貴族の日常生活に深く根ざした慣習でした。現代では実践する人はほとんどいませんが、陰陽道や日本の民俗・文化を学ぶ上での重要なキーワードとなっています。

使い方・例文

「光源氏が目的地への直行を避けて方違えを行うシーンは、源氏物語に繰り返し登場する」といった形で、平安文学・日本史の学習や解説の文脈で使われます。

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