担保付社債とは?
たんぽつきしゃさい
担保付社債とは、発行企業が特定の資産(不動産・有価証券など)を担保として提供することで、投資家に対して元利金の返済を保証した社債です。
担保付社債は、社債(企業が資金調達のために発行する債券)のうち、発行体企業が一定の資産を担保として設定し、万一の債務不履行(デフォルト)時に投資家が当該資産から優先的に弁済を受けられる仕組みを持つものです。担保のない社債(無担保社債)と区別され、一般的に投資家にとってリスクが低いとされます。
担保として利用される資産の例は次のとおりです。
- 不動産(工場・土地・建物など)
- 有価証券(株式・他の債券)
- 動産・知的財産権
- 売掛債権などの金融資産
日本では「担保付社債信託法」に基づき、信託銀行が受託者(担保権者)として担保管理を行う仕組みが整備されています。発行体が倒産した場合、信託銀行は担保を換価して社債権者に分配する役割を担います。
担保付社債のメリットとしては、投資家の保護が厚い分、発行体は比較的低い金利で資金調達できる点が挙げられます。一方、担保設定には手続きコストがかかり、資産の活用が制約される面もあります。信用力の低い企業や大型設備投資を伴うプロジェクトファイナンスなどの場面で活用されることが多く、インフラ整備・不動産開発・エネルギー事業の資金調達手段として重要な役割を担っています。
使い方・例文
電力会社や不動産会社が自社の設備・土地を担保に設定して社債を発行し、低コストで長期資金を調達する場面で、担保付社債という語が用いられます。
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