感謝の介入とは?
かんしゃのかいにゅう
感謝の介入とは、感謝の気持ちを意識的に記録・表現する活動を通じて、主観的幸福感や精神的健康を向上させることを目的としたポジティブ心理学の実践技法です。
感謝の介入(Gratitude Intervention)は、ポジティブ心理学の研究と実践の中で広く用いられる手法のひとつです。日常生活の中で感謝できる物事を意識的に探し、記録・表現することで、主観的幸福感・人生満足感・うつ症状の軽減などの効果をねらいます。
代表的な感謝の介入の手法には以下のものがあります。
- 感謝日記:1日の終わりに「今日ありがたかったこと・よかったこと」を3〜5項目書き留める習慣
- 感謝の手紙:自分の人生にポジティブな影響を与えてくれた人物への手紙を書き、可能であれば直接読み上げる(感謝の訪問)
- 三つのよいこと(Three Good Things):毎晩、その日起きたよいことを三つとその理由を書く練習
- 感謝の瞑想・振り返り:マインドフルネスと組み合わせた感謝の意識化
エモンズやマッカロー、セリグマンらの研究では、感謝の介入を数週間継続した群において、幸福感の向上・ネガティブ感情の減少・睡眠の改善・人間関係の充実といった効果が報告されています。ただし、効果の大きさは個人差があり、義務感から取り組んだ場合は効果が薄れる可能性も指摘されています。
感謝の介入は特別な資格や道具を必要とせず導入しやすいため、学校のウェルビーイング教育、職場のメンタルヘルス対策、心理療法の補助技法として幅広く活用されています。
使い方・例文
学校の授業やコーチングセッションで登場し、「毎晩寝る前に今日感謝できることを3つノートに書く」という宿題として実践される場面がよく見られます。
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