心敬とは?
しんけい
心敬とは、室町時代の連歌師・僧侶で、連歌の理念を深化させ「冷え枯れ」の美を説いた、日本文学史上重要な詩論家です。
心敬(しんけい、1406〜1475年)は、室町時代中期に活躍した連歌師・天台宗の僧侶です。河内国(現在の大阪府)の出身とされ、法名を心敬と称しました。
心敬は連歌の世界で、前代の二条良基(にじょうよしもと)らが確立した連歌の技法・形式をさらに深め、「冷え枯れ(ひえかれ)」と呼ばれる独自の美的理念を打ち立てたことで知られます。「冷え枯れ」とは、表面的な華やかさや情感を排し、静寂・枯淡・幽玄の中に深い情趣を見出す美意識のことで、禅の影響も受けた高度な精神性を持ちます。
心敬の代表的な著作に『ささめごと』があり、連歌の本質と理念を論じた詩論書として、後世の連歌師・俳人に多大な影響を与えました。松尾芭蕉もその思想から「さび」「わび」の概念を深化させる際に示唆を受けたとされ、日本の詩歌美学の系譜において重要な位置を占めます。
応仁の乱(1467年〜)の戦乱を逃れて関東に下向し、各地で連歌を指導しながら晩年を過ごしました。連歌師として数多くの作品を残すとともに、その詩論は日本の「わび・さび」文化の源流の一つとして今日も評価されています。
使い方・例文
「心敬の説く『冷え枯れ』の美意識は、後の芭蕉の俳諧における『さび』の概念にも通じるものとして、文学史の授業で取り上げられる」のように登場します。
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