川瀬巴水とは?
かわせはすい
川瀬巴水は20世紀前半に活躍した日本の版画家で、叙情的な風景表現で新版画運動を代表する人物です。
川瀬巴水(かわせ はすい、1883年〜1957年)は、明治から昭和にかけて活躍した日本の浮世絵師・版画家です。「新版画」と呼ばれる近代的な木版画運動を代表する一人として、国内外で高い評価を受けています。
東京・芝に生まれた巴水は、はじめ日本画を学びましたが、のちに伝統的な木版技術と近代的な感性を融合させた版画の世界へと進みます。出版人・渡辺庄三郎の協力のもと、熟練の彫師・摺師と組んで制作した木版画は、日本各地の四季折々の風景を繊細かつ叙情的に描き出し、国内外のコレクターから大きな支持を得ました。
巴水作品の特徴は以下の点で知られています。
- 雪・雨・霧など気象や季節感の卓越した表現
- 静寂と哀愁を帯びた叙情的な雰囲気
- 日本各地を旅して収集したスケッチをもとにした写実性
- 精巧な彫師・摺師との協働による高品質な仕上がり
アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズが巴水の版画を愛好したことでも知られており、欧米でも「ジャパニーズプリント」として再評価が進んでいます。代表作には『増上寺の雪』や『塩原おかね道』などがあり、日本の風景美を後世に伝える重要な文化遺産として位置づけられています。
使い方・例文
「川瀬巴水の版画には、失われた昭和初期の日本風景が静寂とともに切り取られている」といった形で、日本美術や版画を語る場面で登場します。
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