属性ベースアクセス制御とは?
ぞくせいべーすあくせすせいぎょ
属性ベースアクセス制御とは、ユーザーやリソースの属性情報をもとにアクセス可否を動的に判定するアクセス管理の仕組みです。
属性ベースアクセス制御(Attribute-Based Access Control、ABAC)とは、アクセス制御の方式の一つで、ユーザー・リソース・環境など複数の「属性」を組み合わせたポリシーに基づいてアクセス権を動的に評価する仕組みです。
従来のロールベースアクセス制御(RBAC)では、あらかじめ定義したロール(役割)にユーザーを割り当て、そのロールが持つ権限に基づいてアクセスを制御します。一方ABACでは、ロールだけでなく、以下のような多様な属性を組み合わせてきめ細かい判定が可能です。
- ユーザー属性:部署、役職、国籍、資格の有無
- リソース属性:データの機密度、作成日時、所有者
- 環境属性:アクセス時刻、接続元IPアドレス、デバイスの種類
- アクション属性:読み取りか書き込みか削除か
たとえば「人事部の社員が、自分が担当する社員の給与データを、社内ネットワークからのみ閲覧できる」というポリシーをABACで表現できます。この柔軟性がRBACに対する最大の優位点です。
ABACはクラウドサービス(AWSのIAMポリシーなど)や政府・医療分野の機密情報管理に広く活用されており、NIST(米国標準技術研究所)がその標準化を主導しています。複雑な組織構造や動的な環境でのアクセス管理に特に有効です。
使い方・例文
クラウド上の医療記録システムで、「担当医師かつ勤務時間内かつ院内ネットワーク接続中」という複数条件を満たす場合のみ患者データにアクセスできるよう設定する際に「属性ベースアクセス制御」が活用されます。
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