寇謙之とは?
こうけんし
寇謙之とは、南北朝時代の北魏に活躍した道士で、道教を改革・体系化し「新天師道」を確立した人物です。
寇謙之(こうけんし)は、5世紀前半に活躍した中国の道士・宗教改革者です。北魏(386〜534年)の時代を生き、道教の宗教的・組織的刷新に大きな役割を果たしました。
彼は従来の天師道(五斗米道)の教えを継承しつつも、道教が抱えていた巫術的・呪術的な要素や性的儀礼、租税徴収的な性格を批判し、より倫理的・儒教的な規律を取り入れた「新天師道」を打ち立てました。この改革は道教を国家宗教として認知させるための政治的な意図とも結びついていました。
寇謙之は北魏の太武帝(拓跋燾)に接近し、道教を国家レベルで後援させることに成功しました。太武帝は「太平真君」の元号を採用し、道教を国家祭祀の中心に据えたことで知られています。この時期、太武帝による仏教弾圧(三武一宗の法難のひとつ)が行われましたが、寇謙之はこれに直接加担したわけではなく、むしろ仏教弾圧の過激化を抑制しようとした側面もあるとされています。
寇謙之の功績は、道教に厳格な戒律・礼楽・倫理規範を導入し、民間宗教から国家宗教へと格上げしたことにあります。中国宗教史・道教史上における重要な改革者として評価されています。
使い方・例文
道教の歴史や中国南北朝時代を扱う書籍で、「寇謙之の改革によって道教は国家に公認される宗教へと変容した」と言及されます。
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