安房国とは?
あわのくに
安房国は現在の千葉県南部(房総半島南端)にあたる旧国名で、古代から漁業や海上交通の要所として栄えた地域です。
安房国(あわのくに)は、日本の律令制のもとで設けられた令制国のひとつで、現在の千葉県南部、房総半島の南端部にあたります。東海道に属し、上総国(かずさのくに)の南側に隣接しています。
安房国の成立は奈良時代にさかのぼります。もともと上総国の一部でしたが、大宝元年(701年)に上総国から分立したとされています。国名の「安房」は、房総半島の「房」の字の由来にもなっており、古代から「阿波(あわ)」と呼ばれてきた地名が転じたものとされます。一説には、阿波国(現在の徳島県)から漁民が移住したことに由来するともいわれます。
地理的には三方を海に囲まれ、温暖な気候に恵まれています。古代から漁業が盛んで、伊勢海老・鮑・海藻などの海産物を都へ献上する産地として知られていました。また、館山湾(現在の館山市周辺)は良港を持ち、海上交通の拠点としても機能していました。
安房国一宮は安房神社(館山市)で、神代から続く古社として崇められてきました。戦国時代には里見氏がこの地を本拠に関東で勢力を張り、江戸時代初期に館山城が廃城となるまで、里見氏の支配が続きました。明治維新後の廃藩置県により安房国は房総諸県を経て千葉県に統合されました。
使い方・例文
「里見氏は安房国を拠点にして上総・下総へと勢力を拡大した」のように、日本の戦国時代史や千葉県の歴史を扱う文脈で使われます。
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