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失楽園とは?

しつらくえん

17世紀の英国詩人ジョン・ミルトンが書いた叙事詩で、旧約聖書のアダムとイヴの楽園追放を壮大に描いた作品です。

「失楽園(Paradise Lost)」は、イギリスの詩人ジョン・ミルトン(1608〜1674年)が著した長編叙事詩で、1667年に初版が刊行されました。全12巻から成り、英文学史上最も重要な叙事詩の一つとして高く評価されています。

作品は旧約聖書の創世記を主な素材としており、サタン(ルシファー)が神に反旗を翻して天国から追放される場面から始まります。サタンは蛇に姿を変えてアダムとイヴを誘惑し、禁断の果実を食べさせることに成功します。その結果、二人は楽園(エデンの園)から追放される——という聖書の物語を、ホメロスやウェルギリウスの叙事詩の様式に倣いながら壮大なスケールで描いています。

文学的・思想的な観点からも注目すべき点が多くあります。

  • サタンが単なる悪役ではなく反抗的で崇高な面を持つ人物として描かれ、ロマン主義詩人たちに影響を与えた
  • 「神の摂理を正当化する」(神義論)という主題が貫かれている
  • ミルトン自身が晩年に失明した状態で口述筆記で完成させた

続編として「復楽園(Paradise Regained)」(1671年)があり、キリストの荒野での誘惑を主題としています。日本では渡辺義治らによる翻訳が知られています。

使い方・例文

英文学の授業やキリスト教文化を扱う文脈でよく取り上げられる作品です。「失楽園」というタイトルは日本の小説や映画にも引用されており、「失われた楽園」「堕落」を象徴する言葉として広く使われています。

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