本文へスキップ

大政翼賛会とは?

たいせいよくさんかい

大政翼賛会とは、1940年に設立された、日本の既存政党解散・統合した官製の国民運動組織のことです。

大政翼賛会(たいせいよくさんかい)は、昭和15年(1940年)10月に近衛文麿内閣のもとで設立された政治・社会統制組織です。「大政翼賛」とは「天皇の政治を助け奉る」という意味で、戦時体制の強化を目的として既存の政党や社会団体が自発的に解散・合流するかたちで結成されました。

設立の背景には、日中戦争の長期化による戦時体制の強化と、ドイツ・イタリアの一党独裁体制への注目がありました。近衛は「新体制運動」を掲げ、政治・経済・文化の全分野にわたる国民統合を目指しました。

組織の特徴と機能は以下のとおりです。

  • 全国の都道府県・市区町村に支部が設けられ、末端は隣組・町内会と連携
  • 戦時動員・物資配給・防空訓練などの地域行政を補完
  • 国民への戦争協力の浸透と思想統制の一翼を担う

しかし大政翼賛会は独裁的な一党制とは異なり、政策立案能力を持たない「官製の翼賛団体」に留まったとする評価が歴史学では一般的です。1945年の敗戦直前に解散し、戦後は公職追放の対象となった関係者も多く出ました。日本の戦時期における国家と社会の関係を考えるうえで重要な組織です。

使い方・例文

大政翼賛会は近現代史の授業でしばしば取り上げられ、「戦時下の政党政治の終焉」と「国民の戦争への組み込み」を象徴する組織として説明されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語