大友克洋とは?
おおともかつひろ
大友克洋は、緻密なリアル描写と壮大なSF世界観で日本の漫画・アニメ史に革命をもたらした漫画家・アニメ監督です。
大友克洋(おおとも かつひろ)は1954年生まれの漫画家・映画監督で、1980年代以降の日本のマンガ表現に根本的な変革をもたらした人物です。宮城県出身で、1973年に漫画家としてデビューしました。
大友の最大の功績は、それまでの漫画に支配的だった劇画的・アニメ的な顔の描き方を捨て、欧米のバンド・デシネ(フランス語圏のコミック)の影響を受けたリアルな人物描写と、徹底した遠近法・俯瞰図を駆使したパースペクティブ表現を日本漫画に持ち込んだことにあります。建築物や機械の描き込みは圧倒的な密度を持ち、「大友以前」「大友以後」と呼ばれるほど後続の漫画家への影響は甚大でした。
代表作『AKIRA』(1982〜1990年)は、核戦争後の近未来都市「ネオ東京」を舞台にした超能力者たちの物語で、日本漫画のSFジャンルを世界レベルに引き上げた金字塔です。1988年には自ら監督を務めた劇場版アニメ『AKIRA』が公開され、その圧倒的な作画クオリティと世界観は海外のクリエイターにも多大な影響を与え、ハリウッドのSF映画やゲームにも影響を残しています。
また短編集『童夢』(1983年)で第4回日本SF大賞を受賞するなど、文学的評価も高い作家です。2013年には紫綬褒章を受章しています。
使い方・例文
「この建物の描き込みは大友克洋の影響を受けているね」のように、リアルで緻密な漫画タッチを指す文脈や、日本のサイバーパンク・SF漫画を語る際に必ず登場する名前です。
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