多発性骨髄腫とは?
たはつせいこつずいしゅ
骨髄の中で形質細胞ががん化して増殖する血液のがんで、骨破壊や腎障害などを引き起こします。
多発性骨髄腫とは、免疫グロブリン(抗体)を産生する形質細胞が骨髄内でがん化し、異常増殖する血液のがんです。英語ではMultiple Myelomaと呼ばれます。「多発性」の名前が示す通り、複数の骨に病変が広がることが特徴です。
がん化した形質細胞(骨髄腫細胞)は骨髄内で正常な造血を妨げるとともに、破骨細胞を活性化して骨を溶かします。また、機能しない異常な免疫グロブリン(Mタンパク)を大量に産生し、腎臓にダメージを与えることもあります。
主な症状と合併症には次のものがあります。
- 骨の痛み・骨折・骨粗しょう症(脊椎骨折が多い)
- 貧血による倦怠感・息切れ
- 腎機能障害
- 免疫低下による感染症の繰り返し
- 高カルシウム血症(意識障害・口渇)
診断には血液検査・尿検査・骨髄検査・画像検査が用いられます。治療は自家造血幹細胞移植が適応となる場合と、薬物療法(プロテアソーム阻害薬・免疫調節薬・抗CD38抗体など)が中心となる場合があります。近年は新薬の登場で生存期間が大きく延長しており、慢性疾患として管理していく時代になっています。
使い方・例文
腰の痛みが続いて受診したところ脊椎の圧迫骨折が見つかり、さらに血液検査でMタンパクが検出されて多発性骨髄腫と診断されるケースがあります。
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