国際労働機関とは?
こくさいろうどうきかん
国際労働機関とは、労働条件の改善と社会正義の実現を目指す国連の専門機関で、ILOの略称で知られています。
国際労働機関(International Labour Organization、略称:ILO)は、労働者の権利保護、労働条件の改善、社会保障の充実などを目的として活動する国際機関です。1919年に国際連盟とともに設立され、第二次世界大戦後は国連の専門機関として位置づけられています。本部はスイスのジュネーブにあります。
ILOの最大の特徴は、政府・労働者・使用者の三者(トライパタイト)が対等に参加して政策を決定する「三者構成主義」にあります。この仕組みにより、各国の労使関係を代表する当事者が国際基準の策定に直接関与できます。
ILOの主な活動は以下のとおりです。
- 国際労働基準の制定:条約・勧告の採択(強制労働の禁止、結社の自由、差別禁止など)
- 労働統計の収集と分析:世界の雇用・失業データの提供
- 技術協力:途上国の労働政策・職業訓練の能力強化支援
- ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の推進
ILOはこれまでに200本以上の条約と200本以上の勧告を採択しており、児童労働の禁止や最低賃金制度など現代の労働法制の基礎を形成してきました。1969年にはノーベル平和賞を受賞しています。日本もILO加盟国として、労使代表が国際会議に参加しています。
使い方・例文
「児童労働の撲滅」「強制労働の禁止」といった国際的な労働問題の議論の場面でILOがよく登場します。企業のCSRレポートや労働法の解説でも引用されます。
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